創刊以来初めての将棋特集ということで話題の『Number』。

私もさっそく買って読みました。

『Number』将棋特集

『Number』将棋特集について

私はスポーツが好きで、特に野球やラグビー特集が出るとよく『Number』を愛読していた一読者ですが、今号の話題を初めて聞いたときは「えっ?『Number』で将棋特集…!?」と両者がすぐには結び付かず、なんだか頭の中で形の見えないものがフワフワ浮かんでいるような感じでした。

でも実際に読んでみて、そんな思いも一変!

硬派な文章や惚れ惚れする美しい写真の数々…、逆に今まで無かったのが不思議に思えるほど、いつもの『Number』がそこにはありました。

そもそも『Number』という雑誌、プロフェッショナルな世界で生きる人間の内面をクールにかつホットに掘り下げるところが面白いところであって、他の競技以上に人対人の戦いが色濃い将棋の世界が合わないわけがないんですよね。

将棋の持つポテンシャルの高さを、あらためて感じさせられた気がしました。

どの記事もとても面白かったですが、トップ棋士たちいずれのコメントからも感じられる圧倒的な藤井聡太評、名人戦対局中に電話が気になってしまった森下卓九段、佐藤和俊七段の俊足あたりは、特に印象に残りました。

Number 編集部のツイートによると、発売日早々に増刷が決まるほどの反響だとか。まだ読んでない将棋ファンの方も、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

こんな雑誌でも将棋特集が見てみたい

ところで、この『Number』の成功(と言ってしまって良いでしょう)を見て、もっと色々な媒体でも将棋特集を見てみたい…という考えがふつふつと湧いてきました。

こんな雑誌でも将棋特集があったら面白いのでは?という案を、勝手に考えてみたのでいくつか紹介してみます。

『プレジデントファミリー』

教育や子育てに関するさまざまな情報を提供している雑誌『プレジデントファミリー』です。

我が家はそれほど教育熱心な家というわけではありませんが、子どもがいるので「英語の勉強方法」とか「東大生の育て方」みたいな見出しを見かけると、ついつい気になって手に取ってしまうこともある雑誌(笑)

棋士の先生方は控えめにいって天才揃い。そんな棋士たちが子どもの頃、家庭や学校でどんな生活を送っていたのか。勉強方法や読んでいた本、将棋の練習の仕方、一日のタイムスケジュールなど・・・。

ついでにあまり普段表に出ることがない親御さんにもインタビューして、親子対談も交えながらというのもいいですよね。すごく見てみたいです。

プレジデントFamily (ファミリー)2020年 夏号 [雑誌]

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プレジデントFamily編集部
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『墨』

この記事を書きながら調べて知ったんですが、『』という書道の専門誌があるんですね。

ちょうど今号の『Number』にも書に関する記事がありましたが(大山十五世名人の「王将」の迫力たるや…)、棋士の揮毫する書って、筆跡や言葉にとても個性が出ていて面白いですよね。

達筆で貫禄のある書を眺めるのも眼福ですし、永瀬拓矢二冠のようにエネルギーを将棋に全振りした結果生まれたような揮毫も愛らしく見えます。

例えば多くの棋士の揮毫を集めて、その中から書道の先生に上手さでランキング付けるとか、特に個性的な揮毫をピックアップするとか、言葉に込められた思いとか、そんな特集があったら見てみたいなあと思いました。

墨 2020年 08 月号 [雑誌]

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その他

その他、あまり普段雑誌を読まないもので具体例がピンと浮かばなかったんですが、ファッション雑誌(棋士のファッションや、かけているメガネについて)、飲食系雑誌(対局時の将棋めしや持参するアイテムについて)、コンピュータ雑誌(日頃コンピュータ将棋の研究に使っているハードウェアやソフトウェアについて)、健康系雑誌(普段の体力作り、精神面のメンテナンスなど)・・・など、特集で面白いコンテンツが組めそうなネタはまだまだありそうです。

『Number』に続いて将棋ファンをあっと言わせる手裏剣が、今度はどの雑誌から放たれるのか!?次の一手を楽しみにしています。

この記事を書いた人

ko31

電王戦をきっかけに20年ぶり以上に将棋熱が再燃した、観たり指したりするのが好きなヘボ将棋ファン。
群馬在住繋がりで藤井九段の本で振り飛車勉強中ですが、根っからの三日坊主につき&頭の回転が悪くなかなか棋力が向上しません。将棋ウォーズによく出没しています。
>>詳しいプロフィールはこちら

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