気軽な感覚で読めて、今どきの小学生に向いていそうな将棋入門書「羽生善治 はじめての子ども将棋 まんがイラストでよくわかる!」をご紹介します。
内容紹介
この本の監修は、泣く子も黙る羽生善治竜王。一体これまでに何冊の羽生さん監修本が世に出てるんでしょうか・・・。まあ、羽生さんの名前を使いたい気持ちはよく分かりますが(笑)
本の大まかな構成はこのような感じ。
本書の盤面の見方
【第1章】将棋を知ろう
【第2章】駒を動かしてみよう
【第3章】将棋のルールを知ろう
【第4章】戦たたかい方のキホンを学ぼう
【第5章】駒を使って「攻める」「守る」
【第6章】いよいよ玉を詰ます
【第7章】詰め将棋トレーニング
すぐ引ける! 将棋の用語集
将棋ってどんなものなの?といった入口部分から実戦的な戦い方の考え方まで、中身はかなり幅広い情報が盛り込まれています。見た目のとっつきやすさに油断していると、いい意味で裏切られるボリューム感です。
この本の最も特徴的な点は、オールカラーでイラストがかなり多めなこと。
将棋の駒を擬人化したキャラクターが説明の随所に登場して、ゲームやアニメに慣れた今どきの子どもには、きっと自然に楽しみながら読んでもらえそうな作りになってます。
また、個人的に一番印象的だったのが、駒の価値を点数化して解説しているところです。
ルール説明で駒の価値を歩は1点、香車は3点、飛車は9点といったように点数化して表現したり、駒の交換の考え方として「駒得」「駒損」を先の点数計算を利用して説明したりする内容があるんですが、これって要はコンピュータ将棋の概念ですよね。将棋の入門書も現代的になってなあ、と何だか感心してしまいました。
ちなみにイラストは多いですが、情報量が多い分だけ活字もかなり多いですので、ある程度活字ボリュームがあっても抵抗のない小学校中学年〜向けの入門書かな?という気がしました。
初めて学ぶので分かりやすい一冊を探してる、難しい入門書で妥協してしまったけど再チャレンジしたい、そんな方が読んでみるのにちょうどいい本ではないかなと思います。