先月発表された2018年本屋大賞で第2位にも選ばれた『盤上の向日葵』を遅ればせながら読みました。
一つの章が終わると次が気になって手が止まらなくなるストーリー展開で、普段あまり小説を読まない私でもあっという間に読み終えてしまいました。
濃厚なドラマを繰り広げる登場人物一人一人の人間味が際立ち、感情移入し過ぎて何度心を揺さぶられたことか・・・。
将棋を知らない人でも十分に楽しめると思いますが、随所に将棋の世界を背景とした話題が出てきますので将棋好きな方ならより深い読み応えを感じられると思います。
まだ読んでいない方にはぜひおすすめしたい一冊です!
なおここから余談ですが、金井恒太六段対高見泰地六段の間で行われている叡王戦7番勝負の第4局観戦記は、この『盤上の向日葵』の作者柚月裕子さんだそうです。
今期の叡王戦は、圧巻の大長文で仕上げた第1局の白鳥士郎さん、イラストを混じえて分かりやすく伝えてくれた第2局の鈴木大四郎さんなど、観戦記も話題になっているので、柚月裕子さんが今回どんな観戦記を書かれるかもとても楽しみですね。