先日、とある縁があってカンボジアからの留学生が、我が家にホームステイにやってきました。

彼はタダー君という中学生の少年だったんですが、カンボジアの日本語学校に通っていて日本語は普通に話せるし、以前も日本に来たことがあるそうで日本のことをよく知ってるし、性格は素直で真面目だしということで、一体どう出迎えたら良いものやら・・・という事前の心配がまったく無用な優等生でした。

実は、万が一に備えてこんな本も携えて心の準備はしていたのですが、カンボジア語で会話する場面は皆無だったというw

[amazonjs asin=”4795842035″ locale=”JP” title=”旅の指さし会話帳〈19〉カンボジア (ここ以外のどこかへ)”]

二泊三日の短い間でしたが一緒に食事したり、プールで遊んだり、お祭りに連れて行ったりして、みんなで楽しい時間を過ごせました。子どもたちにとっても外国人と過ごす貴重な経験になったんじゃないかなー、と思っています。

さて、そんなタダー君にせっかく日本に来たのなら日本ならではのものを覚えて帰ってもらいたいと思い、伝統文化の一つである将棋を教えてあげました、というお話です。

本将棋

将棋

漢字で書かれた駒が難しそうだし、いきなり本将棋は抵抗あるかなーと思っていたんですが、自分と息子が対局する様子を一局眺めるや否や「次は自分がやってみる」と積極的にチャレンジ。結果だけ見ると、3局ほど指して当然ながら全て息子の勝ちだったんですが、分からないところはその都度アドバイスを受けながら、途中で投げ出すこともなく差し切りました。

特に中盤からは、駒の名前や動かし方をノートにメモしたり、「マンガ版将棋入門」を読んだりと、苦心しながらも指し続けるその学習意欲にほとほと感心させられました。

山崩し

将棋

いきなりハードに本将棋から入ってしまいましたが、二日目はもう少し軽い遊びということで、将棋の駒を使っての山崩しをしてみました。こちらはルールも直感的で簡単なのでタダ―君もすぐに慣れ、みんなでワイワイと盛り上がりました。

山崩しが盛り上がってくると、変な動きをしたり奇声を発したりして相手の邪魔をする心理戦が必ず生まれるので、ちょっとしたコミュニケーションツールとしてももってこいですね。

ドミノ倒し

ドミノ倒し

ちょっとした隙間時間に暇そうにしていたときは、将棋の駒でドミノ倒しをして遊びました。これって単純だけどハマるんですよね。タダ―君もトンネル作ってその下をくぐらせたり、テーブルから床へ段差で続かせたり色々工夫しながら楽しんでました。

いつかカンボジアの名人に!

というわけで、これだけカンボジア人と楽しく交流ができるなんて将棋の持つポテンシャルはすごい!と改めて感じた出来事でした。いつ何時いきなり家に外国人がやってくるかもしれなこのご時世です、みなさんも将棋の駒を一つ常備しておくといざという時に役に立つかもしれませんよ。

最後にタダー君が帰る時、「今から将棋勉强したら、カンボジアの将棋名人になれるかもしれないよ!」というメッセージも付けて、将棋の駒と「マンガ版将棋入門」をプレゼントしてあげました。カンボジアに帰ってもまた将棋を楽しんでくれたら嬉しいですねー。

この記事を書いた人

ko31

電王戦をきっかけに20年ぶり以上に将棋熱が再燃した、観たり指したりするのが好きなヘボ将棋ファン。
群馬在住繋がりで藤井九段の本で振り飛車勉強中ですが、根っからの三日坊主につき&頭の回転が悪くなかなか棋力が向上しません。将棋ウォーズによく出没しています。
>>詳しいプロフィールはこちら

合わせて読みたい記事