先日の記者発表にて、来年の「電王戦FINAL」をもってこれまで対局形式の電王戦は終了、以降は電王戦タッグマッチトーナメントという形式で新たな棋戦が開かれることが発表されました。
電王戦タッグマッチトーナメントについて
発表された新棋戦の電王戦タッグマッチトーナメントについては、ネット上で賛否両論が起きているようです。
ざっくり意見を集約すると、次のようになるでしょうか。
- 賛成派
- コンピュータと棋士の力が融合して今までにない棋譜がきっと生まれる
- 対コンピュータ将棋はもう決着が付いたのでやる必要がないのでは
- もうお互い争わない形での共存共栄を
- 反対派
- もっと真剣勝負が見たい
- プロ棋士がコンピュータ将棋の意見を伺う構図はいかがなものか
さらに反対意見としては、観戦記者の小暮さんやハッシーこと橋本崇載八段のツイートも一部で話題になっているようですね。
ど素人で恐縮ですが個人的な意見としては、新たな棋戦立ち上げは大賛成、ただし真剣味に欠けるタッグマッチ形式にはあまり惹かれないという考えです。
やっぱり人間対コンピュータという構図があってこそ観ている側も熱くなれるというのがあって、そこが電王戦の面白さの根源ではないかと思っています。
自分が観たい新棋戦案
そこで、自分が観たい新棋戦案を考えてみました。
タイトル
「電王戦 〜超早指しトーナメント〜」
対局ルール
- 勝負は将棋ウォーズの3分切れ負けルール
- 対局には将棋ウォーズもしくは同等の機能を持ったアプリを使用(リアル盤対局では時間の管理が大変そうなので。)
- 出場者全16名によるトーナメント制。内訳はプロ棋士6名、コンピュータ将棋6名、アマ棋士2名とか。(それぞれ出場者を決める予選会も開く。)
見どころ
- 超早指しでは人間とコンピュータのどちらが強いのか?
- 超早指しが強いプロ棋士は誰か?
- 超早指しが強いコンピュータ将棋はどれか?
- 超早指しだとプロ棋士より強い一般人が現れるかも?
その他
この方式だと、プロ棋士(将棋連盟)側には次のようなメリットがありそうに思います。
- 対局が短時間なので出場棋士の負担が少なく済む
- 純粋な将棋よりゲーム性が強いのでプロ棋士が負けてもプライドがあまり損なわれない
- 「早指し王子」みたいな新たなスターが発掘されるかも
また、コンピュータ将棋にとっては思考ルーチンの高速化に向けた切磋琢磨が起こりそうですし、将棋ファンからするともしかして自分もこの舞台に立てるのではという夢が生まれるかもしれません。みんな Win-Win で盛り上がれる!?
以上、こんなのいかがでしょうか?自分だったらこれはぜひ観てみたいなあと思うんですが・・・。