ちょっと早口の人が相手だと話がなかなか頭に入ってこなかったり、何かを説明しようとしてもすぐに言葉が出てこなかったりと、自分は頭の回転があまり良くないなあ・・・と感じることがよくあります。
いつも遊んでる将棋ウォーズでは「10分切れ負け」対戦で楽しんでるんですが、その生来の回転の鈍さも影響してか、時間切れで負けてしまうことがやたら多い気がしてなりません。
では実際、自分はどれだけ時間切れ負けしてるのか?試しに調べてみました。
調査結果
さっそく調査結果から見てみましょう。
対局数 | 勝 | 負 | 勝率 | 時間切れ負け | 時間切れ負け率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
先手 | 266 | 97 | 169 | 0.365 | 73 | 0.432 |
後手 | 264 | 75 | 189 | 0.284 | 91 | 0.481 |
合計 | 530 | 172 | 358 | 0.325 | 164 | 0.458 |
勝率の低さはいったんスルーして頂いて(笑)、「時間切れ負け率」の値に注目してください。(なお「時間切れ負け率」とは、負け数における時間切れ負けの割合を算出したものです。)
何と 45% という数字が出ました!敗局のうちほぼ2回に1回は時間切れ負けということですね。他の方がどうかは分かりませんが、これは想像していた以上にひどいです。。
終局後に「あー惜しかったな」「これは勝てたんじゃないか」とか感じることが多い気はしていたんですが、おそらく形勢はまだまだ分からない状況ながらも時間切れで終局を迎える対局が多々あったためそういう印象に繋がっていたのでしょうね。
しかし、これだけの数字となるといかに時間切れ負けを減らせるかで今後の勝率アップにもかなり影響が出そう。最近、戦績が全然伸びないので困っていたんですが、予期せず具体的な改善ポイントが見つかってこれは調査した甲斐がありました。
調査方法
ちなみに時間切れ負けの調査には、拙作「将棋ウォーズ対局履歴取得ツール」を利用しました。
このツールを定期的に実行させるとこんな感じの CSV データが蓄積されて、各対局の棋譜 URL も確認できるようになっています。
今回は、全対局分の URL をスクレイピングして、「SENTE_WIN_TIMEOUT」「GOTE_WIN_TIMEOUT」という文字列(時間切れ負けの場合、このデータが含まれます)を判定することで、時間切れ負け数を集計しました。
このツール、意外なところで役に立ちますね!(笑)
時間切れ負け対策
では、今後どうしたら時間切れ負けを減らしていけるでしょうか?
頭の回転が鈍くても何とかやれそうな、また今からでもすぐ実行できそうな具体案をいくつか考えてみました。
戦法を決めておく
今でも基本的には角交換振り飛車をメインに使ってますが、思ってたのと違う形になるとどう指していけばいいのか迷ってしまいます。特に困るのが相振り飛車で、毎回どう対応していいのか分からず時間使ってしまってるような・・・。
何通りも準備するのは無理なので、少なくとも対居飛車用・対振り飛車用の2パターンくらいは戦法を決めておいて、少しでもスムーズに指せるといいかな、と考えてます。
ちょうど屋敷九段の忍者銀(二枚銀)に興味を持ち始めてたこともあるので(単にカッコいいからというミーハーな理由)、対居飛車には今まで通り角交換振り飛車、それに加えて対振り飛車には忍者銀を使うよう当面試してみます。
序盤は飛ばす
戦法さえ決めてしまえば、序盤は比較的定跡を使って進められるようになります。できるだけ後半に時間を残せるよう、序盤はあまり変なことを考えず飛ばし気味に指してみようと思います。
迷ったら初めにひらめいた手を指す
ちょうど先日このような羽生三冠の金言を目にしました。
質問:候補手が二つあってどちらにしようか悩んでいる時、どうやって決めますか?
羽生三冠「それは簡単です。自分が好きな方を選びます。悩むということはどちらもそんなに変わらないので、感覚的に好きな方を選んだほうが良いです」 pic.twitter.com/hYL9g2dOBB— 直江雨続 (@ametsugu_naoe) 2016年10月6日
羽生さんでもこんな感覚なら、悩んだ局面で自分がいくら考えたって無駄ですね!
どうせ時間使っても100点の手を指せるわけでも無いんだし、ひらめきを大事に指していこうと思います。
相手の残り時間を気にする
糸谷八段の時間攻めじゃないですが、切れ負けルールで対局している以上相手より時間を残して戦うことは優位に立てるポイントです。
ところが今までは一度考え出すとどっぷりハマってしまう傾向があり、気付いたら相手の残り時間と数分差がついてたなんてことはザラでした。
もう少し余裕を持って、できれば常に相手より時間を残しながら進められるくらいに、時計を気にしながら指していきたいところです。
終わりに
というわけで、今度この手の記事を書く時にはもっと改善された戦績を報告できるように、当面は時間切れ対策に精進してみたいと思います。
他にもこんなことしたらいいんじゃない?といった何かアドバイス等ありましたら、ぜひご連絡ください!